事 業 体 制 ≪ 秋 さ け 再 生 の し く み ≫

写真で見る増殖事業
採卵・受精
成熟した雌の腹を切開して卵を取り出し、これに雄の精子をかけて受精させる。卵の大きさは7~8mmぐらいで、雌1尾あたり約3,000個の卵を持っている。
受精卵の収容
受精させた卵をふ化場へ運び、ふ化器に収容する。卵は,水温8℃前後の湧水で管理する。
発眼・ふ化
受精後8時間で分割が始まり、水温8℃の場合約30日間で発眼し,発眼後30日間でふ化する。ふ化した仔魚は養魚池でさらに約60日近く屋内で安静な状態で管理する。
浮上・飼育
仔魚は養魚池でさいのうを吸収すると浮上し遊泳を始める。浮上したばかりの稚魚は0.4グラム、4センチメートルくらい。飼育池で安全な餌を与え放流適期まで育てる。1~2ヵ月間ぐらいで1グラム、5センチメートルに育つが、大型健苗をめざす。
放流・降海
3~5月の沿岸水温が5℃以上になると、飼育池から河川へ直接あるいは輸送して放流する。放流した稚魚は数日から1ヵ月程度で海へ下る。
回遊・回帰
沿岸水温が15℃ちかくになると稚魚は外海へ出て行く。最初の夏はオホーツク海ですごし、冬になるとオホーツク海を出て南へ行く。次の夏はベーリング海へ行き、冬はアラスカ湾ですごし、夏にはベーリング海へもどる生活を繰り返す。成熟が始まると2~8年(平均3~5年)で母川にもどる。
捕獲
8~12月にかけて産卵のために母川へ戻ってきた親魚を、ウライ、曳網、インディアン水車などで捕獲する。

蓄養
未成熟な親魚は、成熟して卵が採れるまでの期間,陸上蓄養池あるいは河川内生け簀などで蓄養する。
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